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礼拝メッセージ

「神との和解」
コロサイの信徒の手紙1章15〜23節

 あるラジオ局が視聴者に「あなたの考える国民的アニメキャラクターは誰か?」というアンケートを取ったところ、第一位は「ドラえもん」でした。

海外でもドラえもんの人気は高く、これまで世界55か国で放映されているとのこと。

しかし、アメリカではようやく最近放映されるようになりました。これまで長い間放映できなかった理由は、

「勉強もスポーツも苦手、しかも努力もせず怠け者で弱虫の、のび太が困難に直面すると、すぐにドラえもんに泣きつき、ひみつ道具をだして助けてもらう。これでは子供の自立心が養われず、依存心の強い大人に育ってしまう。」ということらしいです。

でも、ドラえもんには感動的な話もあるし、何よりも面白いと思うのですが・・・。

☆神との和解

 以前、教会学校の中高生のキャンプで、「イエス様はドラえもんのようなお方?」という話を聞いたことがあります。

もし本当にドラえもんがいてくれたら、ピンチのときにひみつ道具を出してくれて、何ともありがたいとは思いますが、でもたしかにアメリカ人のある方々がいうように、のび太はいつでもドラえもんに頼っているなら、のび太自身の成長はないかもしれません。

そして、わがままで、耐える力のないドラえもんべったりの未熟な大人になるでしょう。

では、イエス様はどうか。御子は、本来肉眼では見ることのできない神が、人の姿を取って現れた存在であり、すべてのものの先におられ、すべてを造り、すべてを支えておられる万物の支配者であると書かれています。

 当然、私たちを造られた方であり、私たちを支えておられ、私たちを支配しておられます。

以前、神を知らず、恣(ほしいまま)に生きていた時、私たちは心の中で神と敵対していました。でも、そのような生き方に本当の幸せはありません。

なぜなら、私たちの欲望には限度がなく、神と離れた生き方には平安も希望もないからです。

 しかし、御子は私たちの罪の贖いのために十字架に掛かられ、犠牲の血を流されました。

そして、それによって平和を打ち立て、ご自分を信じる者を神と和解させてくださるのです。

イエス様は、ご自身を、すなわち神を私たち人間に与えてくださるのです。

☆ 信仰に踏みとどまりましょう

 神と和解するということは、いつも神が共におられ、神に祈りが聞かれるということです。

これ以上に素晴らしいことは、ありません。

でも、イエス様はドラえもんのように、いつでも便利なひみつ道具を出してくれるわけではありません。時には、ありがたくない試練をも与えられることもあるでしょう。

しかし、神は完全なる愛であり、全知全能なる創造主ですから、すべて結局は益となります。

 また、神と和解し、神のものとなった私たちは、キリストの体である教会に結ばれ、頭であるキリストの御心に従って歩んでゆく生き方に変えられます。

自分の考えや感覚よりも、神の言葉を優先し、祈りながら従ってゆくなら、そこにこそ真の平安も喜びも未来もあるのです。それは永遠の命への道です。神の御国への歩みです。

万物の創造主である神のみわざは、私たちは御子の姿に変えられてゆくことです。

御子の体である教会が御子の姿に成長してゆくことです。

 素晴らしいアイテムを四次元ポケットから次々に出してくれるドラえもんも与えることのできない、永遠の命を、また私たち自身の成長をイエス様は与えてくださるのです。