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礼拝メッセージ

「主はあなたを祝福の源とする」
創世記12章1〜9節

いよいよ東京2020オリンピックが開催されました。本来オリンピックというものは古代ギリシャでゼウス神のために捧げられていた祭祀でした。そしてゼウス神とはギリシャ神話に登場する偶像神ですから、聖書によって示されている唯一の真の神を信じるキリスト者とは関係はないのです。さて、本日の第一ポイントは

☆ 主は選んだ人を偶像礼拝から引き離すということです。

偶像とは、人間の手によって造られた、考えられた神々の像のことですが、それを神として崇めることを偶像礼拝といい主の最も厭われることの一つです。モーセに与えられた十戒の第二戒に刻まれています。なぜなら、偶像の本質とは私たち人間の願望や欲望の投影にすぎないからです。そして、人間の思いと、神の思いとは天と地ほども離れているゆえに、偶像礼拝を行うなら、私たちはますます神の御心から離れてゆき、神の望まれる姿とはかけ離れた存在になり、滅んでしまうからです。
アブラムの生まれ故郷であるウルという都はバビロニア地方(現代のイラク)にあった当時世界最大の国際都市でした。
そして、そこは偶像礼拝のメッカでした。月の神シンをはじめとする様々な偶像が考え出され、拝まれていたのです。しかし、唯一の神、主はその地からアブラムたちを引き離したのです。聖書に、私たちの神はねたむ神である、と書かれています。(出エジプト20:5)それは、人間からの信仰や賛美、礼拝などを受けるのにふさわしい方はまことの神だけであるのに、他の偶像(ヘブライ語では【空しいものという意味】)に向けられているからであり、なによりも私たちをこよなく愛しているという意味なのです。そして、主はご自分が選ばれた人を偶像礼拝という間違った生き方から、引き離すのです。

☆ アブラムは主の言葉に従って旅立った

アブラムは神の言葉を聞いて妻のサライと甥のロト、仲間や家畜を連れて、カナンの地を目指し、ハランを出発しました。それは、アブラムが「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしの示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように」という神の祝福の約束を信じたからに他なりません。だから、見ず知らずの地に向かってゆくことができたのです。アブラムは希望に胸をふくらませて主の言葉に従っていったのです。「信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出てゆくように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。」ヘブライ11:8そして実際に主はアブラムの信仰に応え、困難な旅路を守り、カナンの地に導き入れました。信仰とは、主を信頼して希望を抱き、未来に向かってゆく冒険旅行です。

☆ アブラムは主に祭壇を築き、主の名を呼んだ

カナンの地にて主は言われました「あなたの子孫にこの土地を与える」しかし、それは非現実な途方もないことでした。なぜなら、その地にはすでにカナン人が住んでおり、妻のサライは不妊の女だったからです。しかし、アブラムは主の言葉を聞き、祭壇を築いて主の名を呼びました。それは、礼拝を捧げ、祈ったということで「神にできないことは何一つない」という全能なる主に対する信仰の表明でした。「聖書にも『主を信じる者は、だれも失望することがない』と書いてあります。『主の名を呼び求める者はだれでも救われる』のです。」ローマ10:11, 13